1回反射ATR【ATR PRO 450-S】 全反射測定(Attenuated Total Reflection;ATR)法は、試料とATRプリズムを密着させると、赤外線を入射するときに試料に潜り込んで反射する現象を利用して測定する方法です。これによって、試料の表面の分析をする装置です。潜り込みの深さは、屈折率などによって理論的に求められます。プリズムに密着すれば測定できるので、平らな固体材料、粉末、液体、フィルムなどの測定が非破壊でできます。 プリズムは、ダイヤモンド、ZnSe、Geを試料に応じて使い分けられます。
1回反射偏光ATR【ATR PRO 610P-S】 通常のATRと構造は同じですが、偏光板が挿入できるようになっています。このATRは斜め45°に入射光を入れるため、複数の角度で偏光測定をすることにより、平面(xy方向)と深さ方向(z方向)の分子配向を調べることができます。配向のある液晶分子の測定や、高分子材料の伸延方向の測定などができます。