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共存する塩類、酸類などによって、次のような干渉が起こって測定が妨げられます。
物理干渉(溶液の濃度が変化することによって起こります)
化学干渉(難分解性の化合物が生成し原子化過程を妨害します)
イオン化干渉(イオン化しやすい元素がイオン化平衡に影響を及ぼします)
スペクトル干渉(干渉イオンが生成し、そのイオンの質量/電荷数が分析イオンのそれと近い場合に問題になります)
空間電荷効果による干渉(真空やガス中の空間に分布しているイオンや電子(すなわち空間電荷)が電荷の移動度の違いから電荷分離し、プラズマビームが正電荷を帯びると分析イオンは質量分離部のスリット上に収束しなくなります)
メモリー効果(それ以前に導入した分析イオンが残留します)
また、標準添加法や内標準補正法により補正を行います。
海水には数パーセントを超えるナトリウム、塩素なども含まれているため、海水をそのまま装置に導入して測定することができません。
そこでキレート樹脂分離法により測定前に海水から微量重金属を分離することを行います。海水中の重金属は有機または無機の溶存物配位子と錯体を形成している場合があるため、キレート樹脂に通す前に硝酸で処理します。
酢酸アンモニウム溶液で溶液のpHを調整したのち、重金属多価イオンと錯体を形成できる配位子をもったキレート樹脂に海水を通します。樹脂から重金属を取り出すために1~3mol/Lの希硝酸を樹脂に通します。
しかし試料に由来するNa, K, Ca, S, Pなどの妨害イオンの存在により測定が困難です。そのため質量分解能が高いICP-SF-MS(二重収束型ICP-MS)を使うことで妨害を除くことができます。
硝酸や過酸化水素水によって生体試料を分解処理します。塩酸や硫酸ではSやClなどの妨害イオンが生じてしまうため使用を避けます。
シリコンをフッ化水素酸や硝酸の混酸で溶解して不純物を測定します。(このときSiF4が生成するが、沸点が-95.1℃であるため加熱して大部分を除去することができます。)
※組織により上記実験ができない場合がございます。