抗菌、抗カビ剤の試験菌発育を阻止する最小濃度を測定する試験です。液体培地、寒天培地のいずれかにおいて試験を行います。
薬剤濃度が2倍希釈系列となるように培地を作成し、試験菌を接種します。培養し、試験菌が生えなかった濃度のうち一番低い濃度をMICとして判定します。
以下は試験菌種の例となります。リストにない菌についてはお問合せください。
・細菌
◦Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)
◦Escherichia coli(大腸菌)、
◦Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)
◦klebsiella pneumoniae(肺炎桿菌)
・酵母
◦Candida albicans(カンジダ菌)
◦Rhodotorula rubra(赤色酵母)
・カビ
◦Aspergillus niger(クロコウジカビ)
◦Cladosporium cladosporioides(クロカビ)
◦Penicillium funiculosum(アオカビ)
◦Alternaria alternata(ススカビ)
保存効力試験は、化粧品、医薬品の防腐効果を確認する試験です。 日本薬局方(JP)、United States Pharmacopoeia(USP)、European Pharmacopoeia(EP)、中国薬局方(PPRC)、ISO 11930 などの各種規格の試験を行います。
試験試料へ前培養後作製した試験菌液をそれぞれ接種し、一定時間経過後、生菌数測定を行い、保存効力を評価します。試験菌種の例としては、
・細菌
◦Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)
◦Escherichia coli(大腸菌)
◦Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)
・酵母
◦Candida albicans(カンジダ菌)
・カビ
◦Aspergillus niger(クロコウジカビ)
などがあります。この例に含まれない菌種についても試験可能ですのでお問合せください。また、前述したリストに記載がない規格についても試験可能です。
GMP Grade 1・GMP Grade2対応の保管庫を兼ね備え、お客様のニーズに合わせて各種生物の細胞・組織・血清・血漿等を保管します.液体窒素またはディープフリーザーでの保管が可能。検体管理はCSV対応した自動管理システムを導入。オプションで保管期間中の温度データもご提供いたします。
<詳細>
・GMP Grade 1環境での保管
DR-245LM7(太陽日酸):最大5184本収納可能な液体窒素保管庫
DR-430LM7(太陽日酸):最大12960本収納可能な液体窒素保管庫
REVCO TSX (Thermofisher):CO2自動冷却補助装置設置型の超低温フリーザー
・GMP Grade 2環境での保管
DR-760LM7(太陽日酸):最大20736本収納可能な液体窒素保管庫
<検体管理システム>
・S-Cell manager(清水建設株式会社)
GMP Grade 1保管庫で採用。21 CFR part11対応で医薬品製造用セルバンクの管理に最適。情報漏洩リスク回避のために閉鎖ネットワーク内に設置。
・R-ISM®(富士フィルムイメージングシステムズ株式会社)
GMP Grade 2保管庫で採用。RFID(radio frequency identifier)という、固有のID情報を埋め込んだICタグを無線通信によって読み書きする技術を使用した管理システム。閉鎖ネットワーク内に設置。
EN1500、EN16615準拠の抗菌試験を、業界最安級・短納期で委託可能です。
【EN1500】
●試験概要
局方消毒用エタノール、イソプロパノール、試験検体の3種を使用して、ボランティアの手指に滴下した大腸菌の除菌効果を測定します。
ボランティアとしては延べ20名を予定します。(規格での推奨は18名から22名となっております。)
●菌種
大腸菌K-12株(NBRC3301)
*最短30日の納期となりますが、ボランティアが集まらない場合等の影響によりそれよりも長くなる可能性がございます。詳細は是非お問い合わせください。
【EN16615】
●試験概要
試験担体の所定区画上に、対象とする細菌の培養液と、妨害物質の混合液50μL を均一に塗布する。
重りにクロスを巻きつけ、所定の区画(拭き始め)から拭き終わりの区画を定め、一往復清拭する。
一定時間静置後、各区画を滅菌綿棒でふきとり、消毒薬不活化剤中に回収する。
回収液中の細菌を培養し、塗布部分の清拭効果および細菌の有無を評価する。
●菌種
Staphylococcus aureus、Pseudomonas aeruginosa、Enterococcus hirae、Candida albicansが規定されています。
*最短30日の納期となりますが、試験機関の受付状況によってそれよりも長くなる可能性がございます。詳細は是非お問い合わせください。
全ゲノムシーケンスは1度のアッセイで検体ゲノムの構造を解析し、あらゆる変異を検出します。検体がヒトならばがんなど様々な病気、そして人類の進化やゲノム薬理学の研究に適用されます。
ランダムに切断された数千万–数億のDNA断片の塩基配列を同時並行的に決定することができる。
これらのデータを統合することで、1度のアッセイで100Gbpを越える配列を高い精度で決定することが出来、ゲノムの大きい生物の全ゲノムのシーケンスを可能としている。
糞便、唾液、皮膚などの生態由来検体中の生物群集を解析する手法。検体から直接抽出した混合DNAについて、プライマーによりPCR増幅~シーケンス解析を行う。
細菌の系統学的分類の指標として用いられる16SリボソームRNA遺伝子を利用し、メタゲノム解析を行うことで、細菌叢の構成を明らかにすることが出来る。
皮膚、糞便、唾液のサンプルから解析を行うことが可能である。
細菌叢の解析は、アレルギーなどの疾患との因果関係が指摘されていることから昨今、注目を集める分野の一つである。
従来のマイクロアレイ手法と比べ、次世代シーケンサはより高い解像度で転写産物の活動を定量することができます。これにより生物学的なプロセスに応じてわずかに変化する遺伝子発現を捉えることができます。
次世代シーケンサーを使用することで、細胞の機能に応じた転写や転写後の調節を反映しているmRNAなどの検出・定量が可能となる。
PacBio社の機器を用いたシーケンスは、PCR増幅工程が不要で、幅広いゲノム領域で均一なシーケンス結果を得ることが可能。微生物などの新規ゲノム解析やコンティグ配列の整列などの解析に対応可能です。
【おすすめポイント】
PacBioシーケンスとは、圧倒的に長いリードを獲得できる手法です。
最大リード長40kb、平均リード長10kb以上のシーケンスを行うことができるため、細菌の完全長ゲノム配列の作成を可能です。
さらに、ショートリードのデータを組み合わせ完全長ゲノムの構築を目指す方法では解析が困難であったリピート配列、スプライシングバリアントの読み分けに特に有効な技術となります。
Co-LABO MAKERは複数の大学・企業と連携し、お客様のニーズに寄り添ったオーダーメイドの解析を実現しています。
【PacBioシーケンスとは】
PacBio社のシーケンス技術はSMRT(single molecule real-time) sequenceという技術による次世代のシーケンス技術です。これは、長く断片化したnative DNAを鋳型としたDNA合成を、百万単位の小孔内で同時に行うことでデータを取得します。特徴として、長いリード長が得られること、一分子を読むことができること、サンガー法に比類する精度が得られること、GC含量に左右されず均一なカバレッジが得られること、エピジェネティクス情報を解析可能であることなどが挙げられます。
【適応範囲】
適用事例として以下のものがあげられます。
・全長cDNAシークエンシング
ロングリードが得られることを利用し、スプライシングバリアントの異なる発現遺伝子を一気にシークエンスすることで、より細かい遺伝子の分類・識別ができます。
・ロングアプリコンシーケンス
クローニングなしで行うサンガーシーケンスではシス/トランスのSNP情報が損なわれてしまいます。しかし、本手法ならばこの情報を損なうことなく一気に読み切ることができます。
【納期目安】
サンプルの量やデータ量などによって異なりますので、まずはお問合せください。
表皮細胞の細胞加工受託
CPC施設を利用して、高い品質と再現性をもって表皮細胞を培養・加工いたします。1年以上連続培養も可能です。
【提供試験のポイント】
無血清培地使用、多様な細胞種類の提供、ヒトへの投与など、
ご希望に合わせた試験内容をご提案致します。
独自のネットワークにより、基礎研究だけでなく大学やクリニックと連携した臨床試験を実現します。
様々な細胞腫(気道上皮細胞、細気管支の生検から分離されたヒト初代培養気道上皮細胞、肺胞由来のヒト肺胞上皮細胞、肺線維芽細胞)の製造、加工を受託いたします。
癌モデルや老化モデルも対応可能です。
【可能な試験例など】
・ノックダウン細胞や遺伝子編集細胞の樹立
・ヒト表皮角化細胞を用いた分化促進試験
・ヒト皮膚線維芽細胞を用いたMMP-1産生抑制試験
・皮膚モデルを用いた皮膚刺激性試験(TG439)にて、被験物質が皮膚に刺激があるかを評価
・ヒト皮膚線維芽細胞を用いて、既知薬剤存在下で被験物質のオートファジー促進作用を評価
・三次元培養皮膚モデルの使用
・イオンチャネルに対する薬物機能試験
・炎症誘発性・抗炎症性試験
・粘液分泌試験
・ウイルス感染試験
・ドラッグデリバリー試験
・バイオマーカー探索
・急性及び慢性毒性試験
・Cytokines, chemokines, metalloproteinases リリース
・フローサイトメーターによる解析・ソーティング
※「再生医療等安全性確保法」にて規定される各種申請業務についてのサポートもさせて頂きます。
かぶれ事故の防止に!皮ふにふれる製品の遅延型アレルギーを調べたい!
☆コラボメーカーを通すメリット☆
・製品開発に伴う外注業務をまるっとサポート
・抗菌・抗ウイルス試験・安全性試験・有効性試験などもまとめて受託可能
【安全性試験委託サービスのポイント】
☆お客様のお困りごとをヒアリング、目的に合わせて試験内容をご提案
☆具体的な試験内容の決定をサポート
☆コンシェルジュはすでに知見があるので、予算・納期に合わせて、複数の試験先から最適な試験先をご紹介
☆複数の試験先とのやり取りをコンシェルジュが行うので、お客様の業務負担軽減
☆エンドユーザー様への説明や試験結果の取り扱いについてもご相談可能
詳細は製品開発担当者様向け【安全性試験 委託サービス】もご覧ください。
【用途例】
☆皮ふに触れる(塗る)製品の開発
☆塗料などの工業製品
☆工作に使用するボンドやノリ
☆雑貨
☆農薬
【概要】
皮膚に物質が触れたときに、アレルギー性接触性皮膚炎の反応があるか確認する試験
【試験施設の特徴】
GLP適合施設での試験も可能なので、医薬品も安心して試験できます。
SIAA認証に必要な試験も可能です。
製品特性に合わせて試験内容をご提案致します。
*試験先は推進の場合開示させていただきます。
【試験対象品】
ペット用製品、医薬品、医薬部外品、工業製品、化学物質...etc
【試験】
●OECD TG406ガイドライン参照(皮膚感作性試験 GPMT法)
【使用動物】モルモット or マウス
【動物数】 1群10匹以上+対象群5匹以上
【試験流れ】
(馴化)5日以上
(試験)
除毛後、皮内注射を行う
・被験物質投与群には(FCA+水/生食液)(溶媒+被験物質)(FCA+水/生食液+被験物質)
・対象群にはFCA+水/生食液)(溶媒)(FCA+水/生食液+溶媒)
数日後、皮膚刺激を生じさせるため10%ラウリル硫酸ナトリウム含有ワセリン 0.5 mL を塗布
数日後、被験物質/溶媒を48時間貼り付け、
試験開始3週間目にそれぞれの群に、被験物質を24時間貼り付けた後、除去する
(観察)
21時間後に張り付けた部位をキレイにし、3時間後、アレルギー反応を確認する
さらに24時間後観察する
観察ポイント:皮膚反応、異常所見
(剖検)必要に応じて行う
(結果・考察)紅斑、浮腫、水疱等の症状が見られるか確認
●動物試験代替法
皮膚感作性試験の代替法はLLNA:BrdU-ELISAと呼ばれ、動物の苦痛を低減する有意義な試験方法ですが、適用できる条件がありますので、詳しくはご相談ください。
【試験前に検討・決定が必要な基本事項例】
・動物種(モルモット、マウス..etc)+用量数(使用動物数を決定)
・被験物質の投与量
・体重測定等の頻度
【試験結果のご利用に関して】
HP、LP、営業資料等、広くお使いいただけます。