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茨城県
機器訪問利用
電子プローブマイクロアナライザ(EPMA)は、物質表面に電子線を照射して、そこから発生する特性X線を計測し、試料を構成する元素とその量を測定することができます。
可能な実験例
物質を構成する
元素の
強度比から、
定量分析が可能です。
電子顕微鏡観察面での分析であり、試料全体の
定量分析ではないことに注意が必要です。また標準試料を用いることによって、定量の精度が向上します。
検出した
X線の波長からどのような
元素が含まれているかわかり、未知
物質の組成推定に用いることができます。検出限界は 程度で、0.001質量%(重
元素の場合)で、微量
成分の分析には向きません。
観察面の各位置から検出された
特性X線波長を各
元素ごとに色分けすることにより、
元素マッピング分析が可能です。合金、磁石、鉱石などの相
分離構造観察などに活用されます。
◯デバイスの縦方向組成分析
半導体などのデバイス断面を観察することで、各層を構成する
元素組成がわかります。デバイス構成によっては層膜厚が
分解能以下であるため、各層の組成ずれや層間の
元素拡散の度合いが定性的にわかります。
◯汚染、不純物の組成特定
製品の
不良解析や原因推定の際に有効な手段です。例えば不良があった
半導体製品の表面に意図せず付着しているドロップレットの
構造、組成が分かると、原因特定に役立ちます。
※組織により上記実験ができない場合がございます。